スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
髪は愛なり
(2017/8/26追記)
めた子さん(https://twitter.com/metako_metamon)さんから挿絵を頂きました! まさに完璧な髪を体現したイラスト、有難うございます!
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
どれだけ思い焦がれようと手の届かない物はある。たったそれだけのごく単純な事実を、しかし僕はどうしても受け入れることが出来なかった。触りたい。嗅ぎたい。何なら食べてしまいたい。視界にそれが映り込む度、そんな思考に苛まれる。いわゆる髪フェチであるところの僕にとって、それはまさしく受難の日々そのものであった。
めた子さん(https://twitter.com/metako_metamon)さんから挿絵を頂きました! まさに完璧な髪を体現したイラスト、有難うございます!
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
どれだけ思い焦がれようと手の届かない物はある。たったそれだけのごく単純な事実を、しかし僕はどうしても受け入れることが出来なかった。触りたい。嗅ぎたい。何なら食べてしまいたい。視界にそれが映り込む度、そんな思考に苛まれる。いわゆる髪フェチであるところの僕にとって、それはまさしく受難の日々そのものであった。
与奪の指
(2017/4/19追記)
なんとポゼッション(https://twitter.com/ajm496)さんから当作品のイラストを頂けたので、挿絵として追記しました! 有難うございます!
--------
鈍い金属音が聞こえた。続けざまに耳に飛び込んできた叫び声でようやく事態を把握した俺は、剣を抜くのももどかしく後ろを振り返った。殿を務めていた筈の二人は既に倒れ伏し、石畳を彩る鮮血が事の深刻さを物語っていた。
なんとポゼッション(https://twitter.com/ajm496)さんから当作品のイラストを頂けたので、挿絵として追記しました! 有難うございます!
--------
鈍い金属音が聞こえた。続けざまに耳に飛び込んできた叫び声でようやく事態を把握した俺は、剣を抜くのももどかしく後ろを振り返った。殿を務めていた筈の二人は既に倒れ伏し、石畳を彩る鮮血が事の深刻さを物語っていた。
JK憑依
最近中々更新が出来ずアレなので、お茶を濁すために過去作を投稿することにしました。当ブログを開設する以前に一度だけ憑依作品を書く機会が有りまして、その時のファイルを発掘してきた次第。日付を見るにもう7年も前の話らしいのですが、いやはや時が経つのは早いものです…。
そのまま貼り付けて楽をする算段だったのですが、昔に書いたものとは言え読むに堪えない箇所が多々有った為それなりに手直しを入れる羽目になりました。本末転倒とはまさにこのこと。内容としてはテンプレ展開の憑依ものなのですが、今読むと某氏や某氏の影響がモロに垣間見えててアレですね…。ともあれお楽しみ頂ければ幸いでありますということで、ここは一つ。
そのまま貼り付けて楽をする算段だったのですが、昔に書いたものとは言え読むに堪えない箇所が多々有った為それなりに手直しを入れる羽目になりました。本末転倒とはまさにこのこと。内容としてはテンプレ展開の憑依ものなのですが、今読むと某氏や某氏の影響がモロに垣間見えててアレですね…。ともあれお楽しみ頂ければ幸いでありますということで、ここは一つ。
影2
彼らはただずっと、文字通りに岩陰の下でひっそりと佇む非力な存在であり続けていた。
もっと良い住み処があるぞ、と耳打ちしてきた主は既にこの世にいない。だが、彼らが故郷の岩陰に戻ることは決して無かった。新しい住み処は確かに良く動き、柔らかく、何よりも美味だった。岩などよりも余程甘美なその味を忘れることが出来なかったのだ。
愚鈍な他の種族達に手を貸す義理も無くなった今、残された彼らの目的はより良い住み処を漁ることと、道中楽しむこと。それだけだった。
もっと良い住み処があるぞ、と耳打ちしてきた主は既にこの世にいない。だが、彼らが故郷の岩陰に戻ることは決して無かった。新しい住み処は確かに良く動き、柔らかく、何よりも美味だった。岩などよりも余程甘美なその味を忘れることが出来なかったのだ。
愚鈍な他の種族達に手を貸す義理も無くなった今、残された彼らの目的はより良い住み処を漁ることと、道中楽しむこと。それだけだった。
ストリーキング・スイミング
何を隠そう、俺は露出狂である。全てをさらけ出す解放感というか、呆気に取られた他人の顔が見たいが為というか、とにかく好きなものは好きなのだから仕方がない。冬の寒さも何のその、平均月2ペースで脱いでは見せてを繰り返し続けてきたのは多分俺ぐらいのものだろう。
だがしかし、世知辛いのは世の常か。俺の唯一の楽しみは数年程前から急速にそのリスクを増しつつあった。要するに、やたらと取り締まりが厳しくなったのだ。月2ペースなどと言ってる場合ではなかった。街の治安を守ろうというとは大変結構なことだが、人の気慰みまで奪い去ろうと言うのは一体どういう了見か。同志諸君がしょっぴかれるニュースを目にしては深く溜息を吐く、そんな鬱憤溜まることこの上ない生活が長らく続いていた。
だがしかし、世知辛いのは世の常か。俺の唯一の楽しみは数年程前から急速にそのリスクを増しつつあった。要するに、やたらと取り締まりが厳しくなったのだ。月2ペースなどと言ってる場合ではなかった。街の治安を守ろうというとは大変結構なことだが、人の気慰みまで奪い去ろうと言うのは一体どういう了見か。同志諸君がしょっぴかれるニュースを目にしては深く溜息を吐く、そんな鬱憤溜まることこの上ない生活が長らく続いていた。