スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
JK憑依
最近中々更新が出来ずアレなので、お茶を濁すために過去作を投稿することにしました。当ブログを開設する以前に一度だけ憑依作品を書く機会が有りまして、その時のファイルを発掘してきた次第。日付を見るにもう7年も前の話らしいのですが、いやはや時が経つのは早いものです…。
そのまま貼り付けて楽をする算段だったのですが、昔に書いたものとは言え読むに堪えない箇所が多々有った為それなりに手直しを入れる羽目になりました。本末転倒とはまさにこのこと。内容としてはテンプレ展開の憑依ものなのですが、今読むと某氏や某氏の影響がモロに垣間見えててアレですね…。ともあれお楽しみ頂ければ幸いでありますということで、ここは一つ。
* * *
ごく普通の大学二年生であるところの谷口浩司は、いつものように講義を終え、学食で腹を半ば満たした後、ふと思い立ち近所の古本屋に立ち寄っていた。たまにここに来ると掘り出し物が見つかったりするので、暇潰しには最適な場所なのだ。
その日も埃を被った本棚を適当に眺めていた浩司は、くたびれた古本たちの中に一際目立って古びた雰囲気を醸し出している本が紛れていることに気が付いた。
「なんだ、これ?」
何故だか妙に引き付けられた浩司は、気づけばその本を手に取っていた。表紙には何のタイトルもない。その代わりに怪しげな魔法陣のような図形がでかでかと描かれていた。
「うわっ……」
まともな代物ではないことは明らかだ。明らかなのだが、好奇心に負けた浩司はその本を開いてみることにした。中身まで怪しげな文字で埋め尽くされているのかと思いきや、一応は日本語で書かれているようだ。かなりの文語調だが、何となく読むことはできる。しかし内容はと言えば怪しげなオカルトじみた記載が並んでいるばかりで、取り立てて目を引くものは無さそうだ。そう思って本を閉じようとした矢先、浩司は突然手を止めて食い入るようにとある頁を見つめながら呟いた。
「……これ、本物なのか? だとしたら……」
それから数日間、浩司は講義をサボり部屋で作業に没頭していた。
「よし、これで殆ど完成だな。後は……」
浩司の手元にはあの本が、目の前の床にはあの表紙に描かれていたものに良く似た模様が描かれた紙が、そしてその上には水の入ったコップが置かれていた。浩司はぶつぶつと呪文を唱えながらコップを手に取り、その水を飲み干した。
「やっ……た、成功だ!!」
次の瞬間、気付けば浩司は真下に寝転んでいる自分の体を見下ろしていた。宙に浮かびながら、誰にも聞こえることのない歓喜の声を上げる浩司。
そう、あの本に書かれていたのは、幽体離脱を実現する術だったのだ。浩司はレポートを書き上げるのを断念してまで、この二日間術の完成に奔走していた。正確には幽体離脱をすること自体が目的ではないのだが、ともかく幽体となった浩司は窓を擦り抜け、この上ない高揚感と共に街へと飛び出していった。
「ははっ、本当に飛んでるよっ。すげえすげえ!」
賑やかな街を見下ろしながら飛び回る浩司。
幼い頃によく夢で見た光景にそっくりだ。
「やっぱりまだこの時間帯は会社帰りのOLさんとかはいないみたいだなぁ……」
意味深なことを呟きながら、浩司な自然と何時も通る道沿いにゆっくりと宙を漂っていた。上を飛んでいると、歩くのとは違って思ったよりも速く移動できるようで、いつの間にか街中の駅に着いていた。
「うん……ここなら人も沢山いるかな、ちょうど学校が終わる頃だろうし」
駅の改札を飛び越えつつ、ニヤリと笑う浩司。街を飛んでいる時もそうだったが、上から見下ろすといつもは見慣れた光景が随分違って見えるものだ。しきりに辺りを見回していた浩司はお目当てのものを見つけたようで、ホームの方へと飛んでいった。
「いたいた……うひひ」
そこにはホームの柱を背もたれにして、携帯でメールを打っている女子高生の姿があった。他にもにもちらほら女子高生はいるようだが、他には目もくれずその娘をじっと見つめる浩司。
実際、彼女は誰が見ても可愛いと思えるだろう容姿を持っていた。自分が本当に透明になっているかどうかを少し不安に思いながらも、浩司はぎりぎりまで近付いて彼女を観察し始めた。
幽体となっている浩司に気付くことなく、携帯を操作し続けている女子高生。やはり遠目でも目立つだけはある。かなり可愛い。身長は160センチほど、余分な肉はついてないようだが、胸とお尻はしっかりとその存在を強調している。そして浩司が何よりも心奪われたのは、何よりもその顔だった。綺麗な顔立ちの中にもどこか幼さを残していて、美少女と言うに相応しい。肩にかかる程度のストレートの髪は少し色を抜いてあるようだ。
「うん……まずはこの娘で決まりだな」
浩司の幽体が目の前にいる美少女に向かって徐々に近付いていく。そう、正にこれこそが浩司の目的。あの本に書かれていたのは、幽体となって他人の身体に乗り移り、その身体を意のままに操るという呪法だったのだ。
「ひうっ!!」
幽体が体に触れた瞬間、ビクンと体を震わせる彼女。
「な…なにっ!? あっ……うう……」
持っていた携帯を落としてしまい、苦しそうに胸を押さえる。しかし浩司の幽体は構うことなくその体に侵入し続ける。
「…ぅぅ……ぁああ!!」
再びビクンと大きく震えた彼女は、その全体重を後ろの柱に委ねるようにもたれ掛かった。バランスを崩して倒れ込みそうになる直前、間一髪のところで体制を立て直してゆっくりと起き上がった彼女は、ホームに落としてしまった携帯を拾い上げた。
「ふう……危ない危ない」
危うく転びそうになった彼女は安堵の声を上げた。いや、最早彼女は彼女ではない。その身体は谷口浩司という男に奪われ、彼の意のままに従う操り人形と化してしまったのだ。
「転んだらせっかくの綺麗な体を傷付けちゃうもんな♪」
勝手な台詞を彼女に言わせてみる。自分の喉から出て来る声を聞き、ちょっと驚く浩司。
「へぇ、声まで可愛いんだなぁ」
自分が言おうとしたことが彼女の唇を通して出て来る。それだけでも浩司はこの上ない喜びを感じていた。視線を下げるとそこには制服に包まれた二つの大きな膨らみがある。
「うひひ……っと、周りからは怪しまれないようにしなきゃな。まあ、誰もこの娘に俺が取り憑いてるなんて気付かないだろうけど」
そう呟いた彼女は、足元に置いておいた通学用の鞄を持って足早にホームから去って行った。いつもより低い視線、小さい歩幅。スカートを靡かせながら歩いていく。こんなちょっとした動作でも、今自分は女子高生の体を乗っ取っているのだという事実を再確認できて嬉しく思う浩司であった。
彼女が向かった先、そこは構内にあるトイレだった。
「当たり前だけど、こっち……でいいんだよな?」
ちょっと躊躇した後そそくさと女子トイレに入り、そして入口近くの洗面台に備え付けられた鏡に彼女の体を映してみる。そこにはどこから見ても女子高生、といった具合の一人の美少女の姿があった。しかし、その身体の奥底には色欲に満ちた思念が蠢いているのだ。
「じゃあ、これから楽しませてもらうよ♪」
浩司が鏡の中の美少女に向かってひらひらと手を振ると、向こうもそっくりそのまま笑顔で振り返してくれたので、またも気分が浮き立ってしまう。幸いトイレの中には誰もいなかったようで、浩司は迷わず一番奥の個室に向かい、鍵を閉めたことを確認した後彼女の身体を便座に座らせた。
「ふぅ~……やっとじっくり堪能できそうだな。……と、そういえばこの娘なんて名前なのかな? 制服からして女子高生みたいだけど」
浩司は持って入って来た鞄を開き、中身を漁ってみた。他人の持ち物を漁る、という行為が当然のようにできることにも、浩司は嬉しさを抑え切れなかった。鞄から出て来た何冊かのノートによると、この娘は内藤明奈という名前で間違いなさそうだ。
「内藤明奈…… へへ、明奈ちゃんかぁ」
今からこの狭い個室の中で明奈の体を心行くまで堪能できる。そのことを考えるだけで明奈の鼓動は速まっていった。
「はあ……それにしても、いい匂いだなぁ……」
ただ息を吸うだけで女の子独特の匂いを明奈の鼻を通して感じることができる。明奈にとってはいつも自分の周りにある何でもないものなのだろうが、浩司にとってはそれだけで興奮できるものだった。
「俺には彼女どころか女兄弟もいないもんなぁ。いいよな、いつもこんな匂いの中で生活できるんだから」
そう言いながら頭を軽く左右に振ってみると、らさらの髪と甘いシャンプーの香りが明奈の鼻をくすぐった。
「本当にいい匂いだなぁ。はぁ……」
度重なる興奮に我慢が出来なくなった浩司は、明奈の細い手を使って制服の上から二つの膨らみを揉み始めた。
「はあっ……や、柔らかいな…あふっ」
初めて触る女の子の胸の感触と、胸を揉まれる気持ちよさを同時に味わう。
「はぁはぁ……」
しばらく自分の胸を揉んでいた明奈は、突然その手を下げたかと思うと、今度はブレザーの裾から手を入れ、その中から揉み始めた。
「ううっ……んっ……」
ブレザーの真下で蠢く掌。さっきよりも柔らかさを感じることは出来るものの、しかし手の動きが制限されてしまう。その手がまた外へ出て来て、今度はブレザーを留めているボタンへと向かった。服の上からでは物足りなくなったのか、ボタンを外し終わるや否やさっさとブレザーを脱ぎ捨ててしまった。続いて皺くちゃになったカッターのボタンも外していくとわ徐々に明奈の裸体が姿を現して来る。カッターも脱いでしまい、とうとう明奈の上半身にはブラジャーが残るのみとなった。
「へぇ、ピンク色のブラジャーか。可愛いじゃん♪ ……って、これ、どうやって外すんだ?」
四苦八苦しながらブラジャーを外そうとする浩司。どうやら後ろのホックを見つけることができたようだ。はらりと落ちるブラジャーに、プルンと震えながら露になる明奈の胸。
「うは……本物のおっぱいだ……」
さっきまで胸を揉んでいたおかげか、浩司の興奮が明奈の体に伝わっているのか、明奈の胸の先端は既にツンと勃っていた。浩司は明奈の掌でその胸をわし掴みにして、精一杯揉みしだき始めた。
「あっ! ……ああっ……ふぅっ……っ」
服の上からと直接揉むのとでは、柔らかさも快感も段違いだ。すかさず乳首をつまむようにして捏ねくり回してやる。その瞬間、電撃のような感覚が浩司の脳天に走った。
「んんっ……ぁあん!!」
女体の放つ快感に耐え切れず、思わず大きな声で喘いでしまう。トイレに響き渡る明奈の喘ぎ声。しかし浩司は誰かにこの声が聞かれてしまっているかもしれない、などということは考えない。どうせ自分の身体ではないのだ。むしろ自分が明奈に出させた声を聞いて興奮した浩司は、わざとらしく大袈裟に喘ぎながら、両手の動きを更に速めた。
「あぁ、んんっ……あんっ!!」
体をくねらせながら乳首を弄る明奈。 可愛らしい女子高生の面影は無く、あるのはただ快感に溺れる淫乱な女の姿だった。ふと下に目をやると、浩司本来の身体ならば今頃はギンギンになっているはずの股間は見た目には平らなままだった。しかし明奈の体がそこにさらなる刺激を求めていることは浩司にもわかっていた。
「……ぁ、んん……」
左手は乳首を責め続けたまま、右手をスカートの中へ潜り込ませて指先をパンツに押し付けながら上下に擦り付ける。
「んああっ!!」
先程の乳首への刺激を遥かに上回る程の快感。スカートに隠れてよく見えないが、指先はアソコを模るようにパンツにめり込んでいるようだ。
「んんっ!……んっ!!」
明奈の愛液を受け止めるパンツ。指先に湿り気を感じる。浩司は明奈に大きく足を開かせ、右手を更に奥、パンツの中へと潜らせる。
「うあ……びっしょびしょだ……」
明奈の細い指達を駆使して豆を探り当てようとする。と、その瞬間――
「ひゃうっ!!」
一瞬意識が飛びそうになる。指先が豆を捉えたのだ。そのまま指の腹を豆の辺りに擦りつけてやる。
「はうっ!……あっ! ああっ! ……んぅぅっ!……はぁっ……き、気持ちいいよぉ~~!!」
欲望のままに、明奈を思い切り喘がせる。トイレに響く明奈の嬌声は浩司をさらなる快楽の世界へと導く。浩司は殆ど無意識の内に、中指を明奈の膣へと滑り込ませた。
「んはっ……は、入った……んんっ!」
さらに薬指も明奈の中へと入っていく。浩司はそれらを激しく出し入れし始めた。
「んぐっ……あぁっ! ……あっ……あっ……あっ……」
ビクビクと体を震わせながら、浩司の命令を少しも拒むこと無く自らを慰める明奈。ついさっきまで普段通りの一日を送っていた女子高生にこんなことをさせている。あの美少女にこんなことを……
「……ひっ……あっ! ……あ、明奈っ! 明奈ぁっ!……ひぃっ」
もう何も考えることなどできない。浩司は明奈の体が発する快感を受け取り、明奈は浩司の意思に従うだけだった。
「あっ……あふっ……はぁんっ!」
明奈の中を蹂躙し尽くした2本の指は、温かい愛液に塗れて再び外へと帰って来た。そして今度はかなりの速さで、最も敏感なところを弄り回す。
「あひっ!! ひぃっ……んぐっ……あっあっ……んあぁ!」
大股を開き涎を垂らしながら必死に自分の股間を擦る明奈は、髪の毛を振り乱して浩司の為だけにただひたすら喘いだ。
「あっ……あっ……ぁあっ」
頭の中が真っ白になりそうだ。女の快感についていくことができない。浩司にできることは明奈の体に「そのまま指を動かせ」という単純な命令を出し続けることだけだった。そして遂に、浩司は明奈の体で最後の瞬間を迎えた。
「あぐっ! あっ……あっ……あはっ……んんっ!!………んああああ~~~!!!」
ビクッと一際大きく痙攣する明奈の体。外まで聞こえんばかりの艶かしい絶叫がトイレ中に響き渡った。
「……はぁ……はぁ~……」
パンツに右手を突っ込んだまま余韻を味わう。左手は胸から離れ、顎まで垂れた涎を拭った。
「はぁ……」
あまりの気持ちよさに言葉も出ない。男のそれとは違い中々冷めない快感の中で、浩司はただただ満足していた。殆ど裸の状態であるにもかかわらず、まるで風呂にでも入っているかのような錯覚を覚える。
「んっ……はぁ……」
再びパンツの中の手を動かすと、明奈の体はまた新たに快感を発し始めた。男の体ならとうに萎れてしまっているだろうに、全く女というのは羨ましい。一旦手を休めてスカートの金具を外し、床に落とす。次いでブラジャーと同じピンク色のパンツを下ろした。明奈が穿いていたパンツは、今やお尻の側まで愛液に塗れてしまっていた。とうとう浩司の前で露になる明奈の秘部。これまでの人生、パンチラ一つで喜んでいた浩司にとっては、正に未知の世界。
「へぇ、本物を見るのは初めてだけど……結構迫力があるなぁ」
その周りは辺り一面明奈の愛液で濡れている。同じく愛液にまみれた右手をおもむろに明奈の口へと運び、明奈の舌で愛液を舐めとる。
「んふっ……」
明奈本人にとっては汚らしい行為に違いないのだろうが、男の本能に支配され尽くしている今、嫌がることもなく美味しそうに指をしゃぶっている。愛液を綺麗に舐めとられた代わりに、今度は唾液にまみれた右手。いい加減ふやけてしまっている。そんな右手がまた明奈の股間に迫って行き――
どれほどの時間が経っただろうか。
「ふぅ~……女の体って最高だよ、本当……」
あれから何度も明奈の身体を弄り回し、数え切れない程の絶頂を味わった浩司。我に返った頃には、明奈の体はすっかり冷え切ってしまっていた。
「っくしょっっ! ……うう~、こりゃ風邪ひくな。可哀相に」
自分の身体のことだというのにまるで他人事のように言い放った明奈は、トイレの床に脱ぎ捨てられた衣服をいそいそと身につけ始めた。愛液でぐっしょり濡れていたパンツはまだかなり湿っていて、再び穿くのには少し抵抗があったが黙って足を通す。着ていた物を全部脱いだはいいものの、元通りにするのは勝手がわからず苦労したが、なんとか形だけは整えることができた。次に床に散乱したトイレットペーパーの屑をまとめて便器の中に放り込む。
「おっと、便器もちゃんと拭いとくか。トイレは綺麗に使わなきゃね♪」
幾度となく明奈の股間をなすりつけられたらしい愛液に塗れた便器もきちんと拭き取ってやる。最後にレバーを回し、使い終わったトイレットペーパーをまとめて流した。
「あー、すっきりした」
爽やかそうな明奈の声。なんだか意味が違うような気もするが、ともかくトイレを後にする浩司であった。
トイレから出ると、既に日は暮れかけていた。
「ん……なんか、ふらふらするな……」
始めはトイレの中での行為のせいかと考えたが、どうやらそれだけが原因ではないらしい。
「時間切れか……もうちょっと楽しみたかったけど」
あの本によると、幽体離脱の限界は半日程。急いで自分の身体に戻らなければどうなるかわかったものではない。まだ数時間しか経過していない筈だが、初めてにしては上出来だということにしておく。ふらつく明奈の身体を支えるように、何とか壁へともたれ掛かる。
「はあ……名残惜しいけど、この身体ともお別れか」
最後の記念に、と胸を揉みながらそんなことを呟いた。だんだんと意識が薄れていくのを感じる。明奈の身体に乗り移った時と、ちょうど同じような感覚。次の瞬間、浩司は力無く座り込む明奈の姿を見た。とうとう彼女の身体から弾き出されてしまったようだ。
「う、ん……あ、あれ……?」
すぐに目を覚ました彼女。何が何だか分からない、といった様子で辺りをキョロキョロ見回している。まさか自分がつい先程までトイレの中で好き放題させられていた、などとは思いもしないだろう。ポケットの中を探っている彼女は、いつもと違う場所に有った携帯をやっとのことで探し当てたようだった。
「嘘、もうこんな時間!? ど、どうして?」
携帯に表示された時間を見て愕然とする彼女。慌ててホームの方へと走っていく彼女の後ろ姿を見送った浩司は、自分も自分の身体の元へと戻ることにした。
「またこの冴えない身体に逆戻りか。ずっと幽体離脱できればいいのにな」
部屋で横たわる自分を見ながらぼやく浩司。
そうは言っても仕方が無いので渋々自分の身体に幽体を戻す。他人に乗り移るのとは違い、空っぽの身体にはすんなりと入ることができた。
「ふう……まあ、何だかんだ言っても自分の身体が一番しっくりくるのかもな………」
この後彼は数え切れないほどの女性の身体乗り移り、数奇な幽体ライフを満喫することになるのだが、それはまだ先の話。今の彼はほんのさっきまでの夢のような時間を反芻するだけで満足だった。そして、今頃下着の処理に困り果てているであろう明奈のことを考えて、ちょっと苦笑した。
そのまま貼り付けて楽をする算段だったのですが、昔に書いたものとは言え読むに堪えない箇所が多々有った為それなりに手直しを入れる羽目になりました。本末転倒とはまさにこのこと。内容としてはテンプレ展開の憑依ものなのですが、今読むと某氏や某氏の影響がモロに垣間見えててアレですね…。ともあれお楽しみ頂ければ幸いでありますということで、ここは一つ。
* * *
ごく普通の大学二年生であるところの谷口浩司は、いつものように講義を終え、学食で腹を半ば満たした後、ふと思い立ち近所の古本屋に立ち寄っていた。たまにここに来ると掘り出し物が見つかったりするので、暇潰しには最適な場所なのだ。
その日も埃を被った本棚を適当に眺めていた浩司は、くたびれた古本たちの中に一際目立って古びた雰囲気を醸し出している本が紛れていることに気が付いた。
「なんだ、これ?」
何故だか妙に引き付けられた浩司は、気づけばその本を手に取っていた。表紙には何のタイトルもない。その代わりに怪しげな魔法陣のような図形がでかでかと描かれていた。
「うわっ……」
まともな代物ではないことは明らかだ。明らかなのだが、好奇心に負けた浩司はその本を開いてみることにした。中身まで怪しげな文字で埋め尽くされているのかと思いきや、一応は日本語で書かれているようだ。かなりの文語調だが、何となく読むことはできる。しかし内容はと言えば怪しげなオカルトじみた記載が並んでいるばかりで、取り立てて目を引くものは無さそうだ。そう思って本を閉じようとした矢先、浩司は突然手を止めて食い入るようにとある頁を見つめながら呟いた。
「……これ、本物なのか? だとしたら……」
それから数日間、浩司は講義をサボり部屋で作業に没頭していた。
「よし、これで殆ど完成だな。後は……」
浩司の手元にはあの本が、目の前の床にはあの表紙に描かれていたものに良く似た模様が描かれた紙が、そしてその上には水の入ったコップが置かれていた。浩司はぶつぶつと呪文を唱えながらコップを手に取り、その水を飲み干した。
「やっ……た、成功だ!!」
次の瞬間、気付けば浩司は真下に寝転んでいる自分の体を見下ろしていた。宙に浮かびながら、誰にも聞こえることのない歓喜の声を上げる浩司。
そう、あの本に書かれていたのは、幽体離脱を実現する術だったのだ。浩司はレポートを書き上げるのを断念してまで、この二日間術の完成に奔走していた。正確には幽体離脱をすること自体が目的ではないのだが、ともかく幽体となった浩司は窓を擦り抜け、この上ない高揚感と共に街へと飛び出していった。
「ははっ、本当に飛んでるよっ。すげえすげえ!」
賑やかな街を見下ろしながら飛び回る浩司。
幼い頃によく夢で見た光景にそっくりだ。
「やっぱりまだこの時間帯は会社帰りのOLさんとかはいないみたいだなぁ……」
意味深なことを呟きながら、浩司な自然と何時も通る道沿いにゆっくりと宙を漂っていた。上を飛んでいると、歩くのとは違って思ったよりも速く移動できるようで、いつの間にか街中の駅に着いていた。
「うん……ここなら人も沢山いるかな、ちょうど学校が終わる頃だろうし」
駅の改札を飛び越えつつ、ニヤリと笑う浩司。街を飛んでいる時もそうだったが、上から見下ろすといつもは見慣れた光景が随分違って見えるものだ。しきりに辺りを見回していた浩司はお目当てのものを見つけたようで、ホームの方へと飛んでいった。
「いたいた……うひひ」
そこにはホームの柱を背もたれにして、携帯でメールを打っている女子高生の姿があった。他にもにもちらほら女子高生はいるようだが、他には目もくれずその娘をじっと見つめる浩司。
実際、彼女は誰が見ても可愛いと思えるだろう容姿を持っていた。自分が本当に透明になっているかどうかを少し不安に思いながらも、浩司はぎりぎりまで近付いて彼女を観察し始めた。
幽体となっている浩司に気付くことなく、携帯を操作し続けている女子高生。やはり遠目でも目立つだけはある。かなり可愛い。身長は160センチほど、余分な肉はついてないようだが、胸とお尻はしっかりとその存在を強調している。そして浩司が何よりも心奪われたのは、何よりもその顔だった。綺麗な顔立ちの中にもどこか幼さを残していて、美少女と言うに相応しい。肩にかかる程度のストレートの髪は少し色を抜いてあるようだ。
「うん……まずはこの娘で決まりだな」
浩司の幽体が目の前にいる美少女に向かって徐々に近付いていく。そう、正にこれこそが浩司の目的。あの本に書かれていたのは、幽体となって他人の身体に乗り移り、その身体を意のままに操るという呪法だったのだ。
「ひうっ!!」
幽体が体に触れた瞬間、ビクンと体を震わせる彼女。
「な…なにっ!? あっ……うう……」
持っていた携帯を落としてしまい、苦しそうに胸を押さえる。しかし浩司の幽体は構うことなくその体に侵入し続ける。
「…ぅぅ……ぁああ!!」
再びビクンと大きく震えた彼女は、その全体重を後ろの柱に委ねるようにもたれ掛かった。バランスを崩して倒れ込みそうになる直前、間一髪のところで体制を立て直してゆっくりと起き上がった彼女は、ホームに落としてしまった携帯を拾い上げた。
「ふう……危ない危ない」
危うく転びそうになった彼女は安堵の声を上げた。いや、最早彼女は彼女ではない。その身体は谷口浩司という男に奪われ、彼の意のままに従う操り人形と化してしまったのだ。
「転んだらせっかくの綺麗な体を傷付けちゃうもんな♪」
勝手な台詞を彼女に言わせてみる。自分の喉から出て来る声を聞き、ちょっと驚く浩司。
「へぇ、声まで可愛いんだなぁ」
自分が言おうとしたことが彼女の唇を通して出て来る。それだけでも浩司はこの上ない喜びを感じていた。視線を下げるとそこには制服に包まれた二つの大きな膨らみがある。
「うひひ……っと、周りからは怪しまれないようにしなきゃな。まあ、誰もこの娘に俺が取り憑いてるなんて気付かないだろうけど」
そう呟いた彼女は、足元に置いておいた通学用の鞄を持って足早にホームから去って行った。いつもより低い視線、小さい歩幅。スカートを靡かせながら歩いていく。こんなちょっとした動作でも、今自分は女子高生の体を乗っ取っているのだという事実を再確認できて嬉しく思う浩司であった。
彼女が向かった先、そこは構内にあるトイレだった。
「当たり前だけど、こっち……でいいんだよな?」
ちょっと躊躇した後そそくさと女子トイレに入り、そして入口近くの洗面台に備え付けられた鏡に彼女の体を映してみる。そこにはどこから見ても女子高生、といった具合の一人の美少女の姿があった。しかし、その身体の奥底には色欲に満ちた思念が蠢いているのだ。
「じゃあ、これから楽しませてもらうよ♪」
浩司が鏡の中の美少女に向かってひらひらと手を振ると、向こうもそっくりそのまま笑顔で振り返してくれたので、またも気分が浮き立ってしまう。幸いトイレの中には誰もいなかったようで、浩司は迷わず一番奥の個室に向かい、鍵を閉めたことを確認した後彼女の身体を便座に座らせた。
「ふぅ~……やっとじっくり堪能できそうだな。……と、そういえばこの娘なんて名前なのかな? 制服からして女子高生みたいだけど」
浩司は持って入って来た鞄を開き、中身を漁ってみた。他人の持ち物を漁る、という行為が当然のようにできることにも、浩司は嬉しさを抑え切れなかった。鞄から出て来た何冊かのノートによると、この娘は内藤明奈という名前で間違いなさそうだ。
「内藤明奈…… へへ、明奈ちゃんかぁ」
今からこの狭い個室の中で明奈の体を心行くまで堪能できる。そのことを考えるだけで明奈の鼓動は速まっていった。
「はあ……それにしても、いい匂いだなぁ……」
ただ息を吸うだけで女の子独特の匂いを明奈の鼻を通して感じることができる。明奈にとってはいつも自分の周りにある何でもないものなのだろうが、浩司にとってはそれだけで興奮できるものだった。
「俺には彼女どころか女兄弟もいないもんなぁ。いいよな、いつもこんな匂いの中で生活できるんだから」
そう言いながら頭を軽く左右に振ってみると、らさらの髪と甘いシャンプーの香りが明奈の鼻をくすぐった。
「本当にいい匂いだなぁ。はぁ……」
度重なる興奮に我慢が出来なくなった浩司は、明奈の細い手を使って制服の上から二つの膨らみを揉み始めた。
「はあっ……や、柔らかいな…あふっ」
初めて触る女の子の胸の感触と、胸を揉まれる気持ちよさを同時に味わう。
「はぁはぁ……」
しばらく自分の胸を揉んでいた明奈は、突然その手を下げたかと思うと、今度はブレザーの裾から手を入れ、その中から揉み始めた。
「ううっ……んっ……」
ブレザーの真下で蠢く掌。さっきよりも柔らかさを感じることは出来るものの、しかし手の動きが制限されてしまう。その手がまた外へ出て来て、今度はブレザーを留めているボタンへと向かった。服の上からでは物足りなくなったのか、ボタンを外し終わるや否やさっさとブレザーを脱ぎ捨ててしまった。続いて皺くちゃになったカッターのボタンも外していくとわ徐々に明奈の裸体が姿を現して来る。カッターも脱いでしまい、とうとう明奈の上半身にはブラジャーが残るのみとなった。
「へぇ、ピンク色のブラジャーか。可愛いじゃん♪ ……って、これ、どうやって外すんだ?」
四苦八苦しながらブラジャーを外そうとする浩司。どうやら後ろのホックを見つけることができたようだ。はらりと落ちるブラジャーに、プルンと震えながら露になる明奈の胸。
「うは……本物のおっぱいだ……」
さっきまで胸を揉んでいたおかげか、浩司の興奮が明奈の体に伝わっているのか、明奈の胸の先端は既にツンと勃っていた。浩司は明奈の掌でその胸をわし掴みにして、精一杯揉みしだき始めた。
「あっ! ……ああっ……ふぅっ……っ」
服の上からと直接揉むのとでは、柔らかさも快感も段違いだ。すかさず乳首をつまむようにして捏ねくり回してやる。その瞬間、電撃のような感覚が浩司の脳天に走った。
「んんっ……ぁあん!!」
女体の放つ快感に耐え切れず、思わず大きな声で喘いでしまう。トイレに響き渡る明奈の喘ぎ声。しかし浩司は誰かにこの声が聞かれてしまっているかもしれない、などということは考えない。どうせ自分の身体ではないのだ。むしろ自分が明奈に出させた声を聞いて興奮した浩司は、わざとらしく大袈裟に喘ぎながら、両手の動きを更に速めた。
「あぁ、んんっ……あんっ!!」
体をくねらせながら乳首を弄る明奈。 可愛らしい女子高生の面影は無く、あるのはただ快感に溺れる淫乱な女の姿だった。ふと下に目をやると、浩司本来の身体ならば今頃はギンギンになっているはずの股間は見た目には平らなままだった。しかし明奈の体がそこにさらなる刺激を求めていることは浩司にもわかっていた。
「……ぁ、んん……」
左手は乳首を責め続けたまま、右手をスカートの中へ潜り込ませて指先をパンツに押し付けながら上下に擦り付ける。
「んああっ!!」
先程の乳首への刺激を遥かに上回る程の快感。スカートに隠れてよく見えないが、指先はアソコを模るようにパンツにめり込んでいるようだ。
「んんっ!……んっ!!」
明奈の愛液を受け止めるパンツ。指先に湿り気を感じる。浩司は明奈に大きく足を開かせ、右手を更に奥、パンツの中へと潜らせる。
「うあ……びっしょびしょだ……」
明奈の細い指達を駆使して豆を探り当てようとする。と、その瞬間――
「ひゃうっ!!」
一瞬意識が飛びそうになる。指先が豆を捉えたのだ。そのまま指の腹を豆の辺りに擦りつけてやる。
「はうっ!……あっ! ああっ! ……んぅぅっ!……はぁっ……き、気持ちいいよぉ~~!!」
欲望のままに、明奈を思い切り喘がせる。トイレに響く明奈の嬌声は浩司をさらなる快楽の世界へと導く。浩司は殆ど無意識の内に、中指を明奈の膣へと滑り込ませた。
「んはっ……は、入った……んんっ!」
さらに薬指も明奈の中へと入っていく。浩司はそれらを激しく出し入れし始めた。
「んぐっ……あぁっ! ……あっ……あっ……あっ……」
ビクビクと体を震わせながら、浩司の命令を少しも拒むこと無く自らを慰める明奈。ついさっきまで普段通りの一日を送っていた女子高生にこんなことをさせている。あの美少女にこんなことを……
「……ひっ……あっ! ……あ、明奈っ! 明奈ぁっ!……ひぃっ」
もう何も考えることなどできない。浩司は明奈の体が発する快感を受け取り、明奈は浩司の意思に従うだけだった。
「あっ……あふっ……はぁんっ!」
明奈の中を蹂躙し尽くした2本の指は、温かい愛液に塗れて再び外へと帰って来た。そして今度はかなりの速さで、最も敏感なところを弄り回す。
「あひっ!! ひぃっ……んぐっ……あっあっ……んあぁ!」
大股を開き涎を垂らしながら必死に自分の股間を擦る明奈は、髪の毛を振り乱して浩司の為だけにただひたすら喘いだ。
「あっ……あっ……ぁあっ」
頭の中が真っ白になりそうだ。女の快感についていくことができない。浩司にできることは明奈の体に「そのまま指を動かせ」という単純な命令を出し続けることだけだった。そして遂に、浩司は明奈の体で最後の瞬間を迎えた。
「あぐっ! あっ……あっ……あはっ……んんっ!!………んああああ~~~!!!」
ビクッと一際大きく痙攣する明奈の体。外まで聞こえんばかりの艶かしい絶叫がトイレ中に響き渡った。
「……はぁ……はぁ~……」
パンツに右手を突っ込んだまま余韻を味わう。左手は胸から離れ、顎まで垂れた涎を拭った。
「はぁ……」
あまりの気持ちよさに言葉も出ない。男のそれとは違い中々冷めない快感の中で、浩司はただただ満足していた。殆ど裸の状態であるにもかかわらず、まるで風呂にでも入っているかのような錯覚を覚える。
「んっ……はぁ……」
再びパンツの中の手を動かすと、明奈の体はまた新たに快感を発し始めた。男の体ならとうに萎れてしまっているだろうに、全く女というのは羨ましい。一旦手を休めてスカートの金具を外し、床に落とす。次いでブラジャーと同じピンク色のパンツを下ろした。明奈が穿いていたパンツは、今やお尻の側まで愛液に塗れてしまっていた。とうとう浩司の前で露になる明奈の秘部。これまでの人生、パンチラ一つで喜んでいた浩司にとっては、正に未知の世界。
「へぇ、本物を見るのは初めてだけど……結構迫力があるなぁ」
その周りは辺り一面明奈の愛液で濡れている。同じく愛液にまみれた右手をおもむろに明奈の口へと運び、明奈の舌で愛液を舐めとる。
「んふっ……」
明奈本人にとっては汚らしい行為に違いないのだろうが、男の本能に支配され尽くしている今、嫌がることもなく美味しそうに指をしゃぶっている。愛液を綺麗に舐めとられた代わりに、今度は唾液にまみれた右手。いい加減ふやけてしまっている。そんな右手がまた明奈の股間に迫って行き――
どれほどの時間が経っただろうか。
「ふぅ~……女の体って最高だよ、本当……」
あれから何度も明奈の身体を弄り回し、数え切れない程の絶頂を味わった浩司。我に返った頃には、明奈の体はすっかり冷え切ってしまっていた。
「っくしょっっ! ……うう~、こりゃ風邪ひくな。可哀相に」
自分の身体のことだというのにまるで他人事のように言い放った明奈は、トイレの床に脱ぎ捨てられた衣服をいそいそと身につけ始めた。愛液でぐっしょり濡れていたパンツはまだかなり湿っていて、再び穿くのには少し抵抗があったが黙って足を通す。着ていた物を全部脱いだはいいものの、元通りにするのは勝手がわからず苦労したが、なんとか形だけは整えることができた。次に床に散乱したトイレットペーパーの屑をまとめて便器の中に放り込む。
「おっと、便器もちゃんと拭いとくか。トイレは綺麗に使わなきゃね♪」
幾度となく明奈の股間をなすりつけられたらしい愛液に塗れた便器もきちんと拭き取ってやる。最後にレバーを回し、使い終わったトイレットペーパーをまとめて流した。
「あー、すっきりした」
爽やかそうな明奈の声。なんだか意味が違うような気もするが、ともかくトイレを後にする浩司であった。
トイレから出ると、既に日は暮れかけていた。
「ん……なんか、ふらふらするな……」
始めはトイレの中での行為のせいかと考えたが、どうやらそれだけが原因ではないらしい。
「時間切れか……もうちょっと楽しみたかったけど」
あの本によると、幽体離脱の限界は半日程。急いで自分の身体に戻らなければどうなるかわかったものではない。まだ数時間しか経過していない筈だが、初めてにしては上出来だということにしておく。ふらつく明奈の身体を支えるように、何とか壁へともたれ掛かる。
「はあ……名残惜しいけど、この身体ともお別れか」
最後の記念に、と胸を揉みながらそんなことを呟いた。だんだんと意識が薄れていくのを感じる。明奈の身体に乗り移った時と、ちょうど同じような感覚。次の瞬間、浩司は力無く座り込む明奈の姿を見た。とうとう彼女の身体から弾き出されてしまったようだ。
「う、ん……あ、あれ……?」
すぐに目を覚ました彼女。何が何だか分からない、といった様子で辺りをキョロキョロ見回している。まさか自分がつい先程までトイレの中で好き放題させられていた、などとは思いもしないだろう。ポケットの中を探っている彼女は、いつもと違う場所に有った携帯をやっとのことで探し当てたようだった。
「嘘、もうこんな時間!? ど、どうして?」
携帯に表示された時間を見て愕然とする彼女。慌ててホームの方へと走っていく彼女の後ろ姿を見送った浩司は、自分も自分の身体の元へと戻ることにした。
「またこの冴えない身体に逆戻りか。ずっと幽体離脱できればいいのにな」
部屋で横たわる自分を見ながらぼやく浩司。
そうは言っても仕方が無いので渋々自分の身体に幽体を戻す。他人に乗り移るのとは違い、空っぽの身体にはすんなりと入ることができた。
「ふう……まあ、何だかんだ言っても自分の身体が一番しっくりくるのかもな………」
この後彼は数え切れないほどの女性の身体乗り移り、数奇な幽体ライフを満喫することになるのだが、それはまだ先の話。今の彼はほんのさっきまでの夢のような時間を反芻するだけで満足だった。そして、今頃下着の処理に困り果てているであろう明奈のことを考えて、ちょっと苦笑した。
コメント
うお!匂いフェチと憑依モノの組合せって、やっぱりすっげーエロイですね!
Re: タイトルなし
> チラさん
有難うございます! 本人にとっては当たり前以前のものを性欲の対象にさせられてしまう様、良いですよね!
有難うございます! 本人にとっては当たり前以前のものを性欲の対象にさせられてしまう様、良いですよね!